あたしの証【完結】
たまにれんが仕事の時に息抜きで外に行くのが習慣になっていた。

れんのことは嫌いではない。
むしろ、好きだ。

だけど、元々孤独だったあたしは。

束縛が少し窮屈で。

浮気されたれんのひねくれた愛情なのはわかってるけど。


れんはホストを相変わらずしている。
あたしは口出さないし、やっぱり口出すべきではないと思っていた。
れんは不安ではないの?って聞いてきたけど、それを考えたらキリがない。
それに今のれんの態度を見て、不安になんて思わない。


れんの方がよほど震えてる小動物みたいだ。



だから、これからもあたしがれんに文句を言うことはない。
きっと、そうだろう。


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