あたしの証【完結】


アルタの前に座って。
あたしはぼーっとしていた。



もう、何時間経ったのだろうか。





辺りはうっすら明るくなり始めていた。



そこでやっと携帯が震えてることに気付いた。



携帯を見ると、凄い着信とメールの嵐だった。
…れん。


忘れてた。
あたし、帰らないと。


すぐにれんの着信を取る。


「もしも「あかり?!」


あたしの声を遮ってれんが話す。
相当、焦っているみたいだった。


「どこにいるんだよ?!
電話しても、メールしても、なんも音沙汰なしだし」

「ごめ…ん、今帰る」

「どこにいんの?!」

「アルタ前」

「はあ?!わかった、そこ今すぐ行くから待ってろ」


そこでぶちっと切れる。



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