あたしの証【完結】
それが。
人生最大の選択みたく思える。

笑っちゃうかもしれないけど、あたしはあたしから誰かを好きになったりとかしたことなくって。

嘘なんかでなく、本当で。
いつもいつも相手から告白されて、付き合って。

好きになろうとするけど、あたしはその前にいつものセリフを言われてふられちゃって。



自分から連絡取りたいだなんて思ったことなくて。


だから。



正直。
戸惑ってる。

こんな感情、初めてで対処しきれない。



だけど。
あたしはまたなつおと話がしたい。



きっと。
あたしがかけないと終わっちゃうよね…?

ここであたしがかけないと。




意を決してあたしは番号を押す。

手が震える。
心臓がドクンドクンいってる。
喉が渇く。
手に汗かいてるし。


ぷるるる…
そう、コール音が耳元で鳴った瞬間。


ぶち!!!


そうやって、携帯の電源ボタンを押してしまった。



だ、だめ!
緊張して、何話せばいいのかわからない。


さっきまで普通に喋ってたくせに、電話だとこんなにも緊張するだなんて。
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