あたしの証【完結】
「あたし…あたしも声聞きたかった」
「うん」
「あれからずっとなつきを忘れたくって」
「うん」
「でも、忘れらんなくて」
「うん」
「なつきが好きで好きで好きで…好きなんだよお…」
「うん…」
二年半。
あたしは貴方を想っていた。
途中、れんと付き合ったりもした。
ずっとどっかで引っかかってたのは貴方で。
れんのこと好きだと言っていたけど。
心の奥底にはいつだって貴方がいた。
れんはきっと気付いてたんだ。
最後の冷たさがれんの優しさだって。
今更気付いたあたしは。
本当に最低だね。
れん、辛かったよね。
あたしの中途半端な気持ちのせいで。
一人の男性を傷つけてしまったから。