あたしの証【完結】

なつきと会う前日もにこにこしながらあたしは食卓に座っていた。
少し前のあたしからの変貌ぶりに、訝しげな顔をすりゆうや。


「…あかり、なんかあったの?」

「うん、あった」

「……何?」


何でそんな厳しい顔してるの?


「なつきと連絡取れたの」

「…は?」

「メールもしてるんだ」

「………」

「…ゆうや?」



どうしたんだろう?
ゆうや、喜んでくれると思ってたのに。



「今すぐ連絡先消せ」

「…は?」


何で、そんなこと言うの…?



「そいつはあかりを苦しめた張本人だろ…?」

「でも、あたしがずっとずっと好きだった人だよ?」

「…っ…」

「何で?ゆうやなら喜んでくれるって思ってた」

「…お前は何で!」


がたっとテーブルを叩きながら立ち上がるゆうや。

初めてのことで。
ゆうやがあたしを怒鳴ることなんて。

ただ吃驚していて。

その後の光景を見つめるしか出来なかった。

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