あたしの証【完結】

部屋にどたばたと救急隊員が入ってきて、ゆうやをタンカに乗せ救急車まで連れていく。
あたしは黙って震えて見ることしか出来なくって。

救急車に一緒に乗り込んだけど、心拍数とかはかったりしてるのも、どこか上の空で見てて。
なんか、この状況が信じられなくて。





色々状況とか聞かれたけど、覚えてない。
病院に着くまで、あたしはゆうやしか見てなくて。
なにを話したのかわからなくて。


病院に着いてからもあたしはソファに座って、壁にもたれるしか出来なくって。



ひっきりなしに鳴る携帯を見て、りなさんと会話したのは覚えてる。
それからあたしは記憶が無い。


ゆうやが無事だと、医師から聞く時まで。
あたしはりなさんが手を繋いでくれてることさえわかってなかった。
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