あたしの証【完結】
「……ん…」

「ゆうや…?」

「あ、かり?」

「ゆうや、ゆうや」

「……帰らなかったのかよ」

「当たり前じゃん、あたし家族だし」

「……」

「明日またりなさん来るから」

「あかり、なんか口に入れろよ…?」

「ん…いらない」

「俺が心配だからなんか食べろ」

「……わかった」

「よしよし」



あたしが素直に返事をすると、ゆうやは満足したようにあたしの頭を撫でる。
子供をあやすみたいな。
あたしはそれが居心地良くて。


今まで張り詰めていたものがどっと押し寄せて。

気付いたらそのままゆうやの布団に突っ伏して寝ていた。






「……あかり、ありがとな」


ぽそっと呟いたその声はあたしには聞こえてなかったけど。

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