あたしの証【完結】
―――――――――…




「………ん…」


鳥のさえずりが聞こえる。
まだ寝ぼけてるあたしに朝日が遠慮なしに差し込んでくる。



「…朝…??」

ぽつり呟き、あたしは窓に目をやる。
眩しさで目を細めた。


何時だろう…?
そう、思い時計に目をやると8時を過ぎたとこだった。


「…まだ8時」


約束は11時。
時間までまだある。

もう一眠りしようにも、頭がすっきりしてしまってるので再度眠りにつくのは難しそうだ。


風呂でも入ろうかな。
昨日入らないで寝たし。




部屋を出て階段を降りたが、誰の声も聞こえない。
あたしは静閑とした自分の家が改めて嫌になった。


早く風呂入ろっと。
< 28 / 329 >

この作品をシェア

pagetop