あたしの証【完結】

「送る?」

「ううん、平気」

「ん。俺、まだ渋谷ふらふらするわ」

「わかった」

「うん、それじゃあね」


走り行くれんを再度呼び止める。


「れん!」


れんは立ち止まると、顔だけこっちを向く。


あたしは精一杯の笑顔で

「ありがとう!」


れんに今までの気持ちを一言にして伝えた。


れんはそれを聞くと、にっこり微笑んで片手だけあげて去って行った。

れんの姿が見えなくなるまであたしはずっとずっとれんを見送った。






れんから貰ったものは。


たくさんのほんと両手に抱えきれないぐらいの。

でっかいでっかい愛でした。








溶けたキャラメルフラペチーノを飲み込む。
甘くてちょっと切なくなった。
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