あたしの証【完結】
ゆうやが倒れたから連絡取れなかったなんて言い訳はしない。
あたしがそこに行けなかったのは事実で。
なつきはあたしの連絡を待ってる間、どれだけ苦しんだかわからない。

あたしを許してくれてたのかもしれない。

なのに、そのチャンスをあたしが潰してしまったから。
だから、もうあたしに愛想尽かしたのかもしれない。


それならば受け入れるしかないと思った。

それがあたしへの罰なのかもしれないと思ったから。




家に帰ってから、りなさんが大袈裟に抱き締めながらゆうやを迎え入れる。
うっすらと目の淵に何かが光ってたのは見なかったことにした。


食卓はいつになく豪華で、赤飯からチキン、お寿司、サラダ、コンソメスープ。
なんだか、色々ごちゃごちゃだったけど、それがなんかりなさんっぽくって。
久しぶりに三人で食事を食べて、少しアルコールを嗜んだ。


あたしは二人で話すともあるだろうから、キリがいいとこで自分の部屋に入った。
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