あたしの証【完結】
明日からあたしはお金を貯めなくちゃいけない。
なつきのお店には普通にお客として行くから、お金を用意しなきゃいけない。
20万ぐらいいるだろうか。
貯金はあった。
だけど、それはいつかここを出て行く時のため。
いつまでもあたしがお邪魔していい空間ではないのはわかっていた。
二人が優しいからずるずる甘えてしまってるだけで。
300万貯まったら物件を探そうと考えていた。
今、260万とちょっと。
それからあたしは給料はほぼ、貯金に回して最低限のお金で生活をした。
りなさんとゆうやはあたしにただで住ませてくれてたし、光熱費もいらないと言ってたけど。
あたしはそれでは自分の気が進まなかったから勝手にゆうやとりなさん貯金も作っていた。
毎月毎月10万を貯金専用の口座に振り込んだ。
給料は手取りで18万だったから残り半分を貯金に回した。
特に贅沢もしたいと思わないし、洋服もいらなかったからこれでも十分だった。
毎月決まって携帯代金を支払うのみだったから。
それもほとんど携帯を使用しないあたしは数千円だった。