あたしの証【完結】
後ろ向きなあの刺青とは違う。
前向きなあたしの大切な証になるはず。
これから、ゆうやとりなさんと離ればなれになって孤独を感じても。
その証があればきっと生きて行けるから。
ゆうやが言うように地に足をつけて歩けるようになるんだ。
そして、気付いた時にはあたしはここに来て三年が経過しようとしていた。
19で、幼かったあたしはまだ成長できてないまま23になっていた。
そして、ギリギリの中やっと貯めた20万を持って。
あたしはずっと、ずっとそれだけを糧に頑張ろうと思ってた場所へ向かった。