あたしの証【完結】
「あかりって針入れてる時、気持ちよさそうだよね」



あかりはあたしの名前。
それでこの男は彫師。


彫師って何かって?
刺青を入れる人。


でもって、あたしに快楽を与える人。


あたしの体には数えられないぐらいの刺青が入ってる。


色々なところ。

最初に彼に入れてもらったのは耳の後ろあたり。
そこから始まって胸、おへそ、腕、背中、腰。



あたしには無数の刺青がある。
その全部に意味がある。


あたしは誰がなんと言おうとこの証を大切に、そして誇りに思う。
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