あたしの証【完結】

「あんた、なつきに惚れたら泣くことになるよ?」




意味深な言葉を吐くとまたくすくすと笑いながら、姉キャンはコンビニに入ることなく、去って行った。



姉キャンが去ってからも、あたしは茫然とそこに立ち尽くした。




どのぐらいの時間が経ったかわからない。



“なつきに惚れたら泣くことになるよ?”



そのセリフが何度も頭の中でリフレインする。
意味がわからない。
何で?
まだ惚れてはいない。
だけど。
きっと、このままいけばあたしはなつおに惚れる。



それはわかってた。
冷静にあたしは自分の気持ちを理解していたから。

だけど、その思いに釘を刺される。


なつおに惚れたら泣く?



どういうことか全く見当もつかないまま、あたしはなつおとの時間が近づいてることに気付く。

一時間もあたし、何してたんだろう。


これでもかってぐらい動揺しきっていて。
とりあえず、喉がカラカラだったからそれを潤すモノだけ買って自宅へとまた向かった。

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