あたしの証【完結】
荷物をまとめて、部屋を出て行くあたしを泣きそうな顔して見つめるりなさん。
ぎゅっとあたしを抱き締めると
「いつでも戻ってきていいし、いつだって来ていいのよ。
貴方は私の家族なんだから」
「家族…?」
「そう、家族。
ずっと、あかりちゃんの家族なんだから」
「……本当に?」
真実を問うように、ゆうやの方を見る。
ゆっくりと頷くゆうや。
あたしだけが勝手に家族だと。
そう、感じていたのかと思ってた。
だけど、りなさんもゆうやもあたしを家族だって思ってくれてた。
本当に二人には感謝してもしきれない。