あたしの証【完結】
「はい、コーヒーでいい?」

「あ、うん。ありがとう」


なつおはあたしのすぐそばにコーヒーを入れたマグカップを置いた。
コーヒーのいい香りがあたしの鼻孔をくすぐる。
雑誌を元あった場所に戻してあたしはコーヒーを一口含む。


「おいしい」

「よかった」


なつおはあたしの隣で微笑んだ。
その笑顔がいつにも増して色気があり、あたしは照れてしまう。
きっと、なつおの部屋にいる所為。

…なつおを直視できない。



なつおの部屋だということを、今更意識してしまい更にドキドキと心臓が高鳴る。


「あ、あのさ!なつおってさ!」


あたしは恥ずかしさから必死に話をしようとするも、なつおにそれを唇で塞がれた。



優しくて、とろけてしまいそうなキス。
なつおはいつもいつもあたしが壊れてしまわないように、優しくキスをする。
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