あたしの証【完結】
「きゃ!」

「お姫様。こちらへ」


まるで王子様の様になつおが言うから、あたしはおかしくって、くすくすと笑った。
そんなあたしの事を目を細めて見ると、なつおは優しくベッドにおろしてくれた。


そして。
やっと二人は結ばれたんだ。




あたしはやっと。
心も体もなつおと結ばれたんだ。

果てたベッドの上で。
なつおの綺麗な寝顔を見ながら。



あたしは喜びを噛みしめた。





左側に温かな優しい体温を感じて。
あたしは幸せな眠りに就いた。
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