あたしの証【完結】
「ここ」

突然、なつおが体の一点を指さす。

そこにはなつおの数あるタトゥーの一つ。
だけど、なつおに入ってるタトゥーはもっと黒くて。
と、いうかもっと男らしくて。
うまく言えないけど、こんな色合いはしてない。



指したタトゥーをじっと見つめると、筆記体で何かが彫られていた。



「あかりの名前」

「え?」


そう、言われてから再度タトゥーを見ると確かにAkariと入っているのがわかる。


「……」


シンプルにAkariと入っていて、その下に黒赤色のバラ。

一輪のバラと、その筆記体のあたしの名前が綺麗にマッチしていて。



とても綺麗だった。
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