あたしの証【完結】
突然の再会
―――――――……四年前


高校卒業して大学にも行かず、フリーター暮らしだったあたし。
成人もしてなく、学生でもないあたしはなんか。


中途半端に見えて。

夢もなく、したいこともなく。


毎日、毎日。
生きてる意味がわからず生きていた。



家に帰ると両親は喧嘩していた。
日常茶飯事。さして驚かない。
だって、理由はきっとあたしのこと。


姉は優秀だったし。
弟も運動できたし。

あたしだけ。
なんか、どっか脳みそのねじ母親のお腹ん中に置いてきたみたい。

劣等感は感じていた。
だからといってぐれたりはしなかった。
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