あたしの証【完結】
する勇気もなかった。が、正しいのかもしれない。



最初はあたしなりに努力したし、勉強も運動もした。
けど。
最初から兼ね揃えられてる才能ってのは絶対あって。



あたしにはそれがなくって。


それにやっとの事で気付いたのは…高校入ってから。
頑張って無理して入った進学校。

そこであたしは落ちぶれたんだって。
まあ、そんなありきたりな簡単な話。


だからといってぐれなかったのは、やっぱり。


愛情が欲しかったんだと思う。


当たり前のように姉や弟を可愛がる親に、私は愛されたくって。

実の兄弟に嫉妬しては、報われない思いを消化しきれずにいた。


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