あたしの証【完結】
「だから…俺は皆に復讐を決めた」


その瞳は。
憎しみ、憎悪、復讐。

負のオーラ全てが宿っていて。





そして初めて、あたしはしほさんの言葉を理解する。







なつおは。
あたしを好きなんかじゃなかった。


ずっと、あたしに復讐をしたかったんだ。

最初、ファミレスで会った時もなんかおかしかったし。
泣くって…しほさん知ってたんだ。



それであたしに忠告してくれたんだ。




勝手に酷い人と思い込んでたけど…
実は優しい人だったんだ。




なつおに惚れなきゃ…こんなにあたしは傷つかなかった。

今、心臓を抉り取られるように痛い。
呼吸が荒くなる。

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