あたしの証【完結】
大学に行かないと決めたあたしを親はとうとう見限ったらしい。


あんなに口うるさく言ってた母親は今はあたしと口すら聞かない。

どこに行こうが無関心。
あたしだって寂しくないわけない。


まだ、20年も生きてない。


でも、素直に甘えたってどうせ拒絶される。
愛し方も、愛され方もわかんなくって。


彼氏はいたことあったけど、よくわからないってふられるのがオチ。
まあ、周りは頭いい人だらけだし。

あたしからしたらあんた達のが掴みどころないんだけど?っていうね。

本当に心から話せる友達だっていない。


やっぱりあたしって何考えてるかわかんないんだって。
なんか、相談とか何も話してくれないからっていきなり友達やめるって言われたり。

あたしにはそういうのよくわからない。


無駄なことは話したくない。
別に嫌いなわけじゃない。
話したくないだけ。
意味がないと思う。


このあたしの劣等感を話したって。


幸せなあんたには理解すら出来ないんだって。
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