あたしの証【完結】
溜息をつきながら、彼はあたしのベッドに座ると頭を撫でてくれる。


「だから…女は嫌いなんだけど…。
なんか、お前はほっとけなかった」


どうして。
放っておいてくれたらよかったのに。



「………死ねば…よかったんだ」


本当に小さな声で言ったあたしの言葉に、優しく撫でてくれてた彼の手が止まった。


「あたし。
もう、生きてる意味がないの。
彼が全てだった。
誰もいないあたしには彼だけが全てだった。
彼がいなきゃあたしは孤独なんだ。
何で…あたしを捨てたのよ…

………違う、あたしが悪いの。
あたしが悪い………」



今まで溜めてた気持ちが溢れ出てきて。
途中から意味がわからなくなって。

でも。
相槌もなかったけど彼は黙って聞いてくれた。

ぐちゃぐちゃになってるあたしの話を。
ただ黙って。


「……すっきりした?」

「…かなり」


思い切りぶちまけたあたしは、すっきりしていたし、涙も止まっていた。
話をすることはこんなに楽になれるんだ。


あたしは19にして初めてこのことを知った。
どれだけあたしは周りを信用してなかったか知る。
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