あたしの証【完結】
あたしは洋服を持って、立ち上がろうと体を持ちあげる。
だけど、二日間何も食べずに寝てたから立ちくらみをおこした。

どうにか、倒れない様に体を支えると、ゆっくりとあたしはドアまで足を這わす。

リビングのソファでさっきのおかまちゃんとゆうやが座っていた。
後ろから見てもお互い友達の距離ではなかった。
明らかに寄り添っている。


「あ、の…」

あたしの声におかまちゃんが振り向く。


「お風呂場ってどこですか…?」

「こっちよ~!」


そう、言いながらあたしに近づくとおかまちゃんはあたしを軽々と抱き上げた。


「きゃっ!」

「あんた、本当に軽いわね。ちゃんと食べてる?」


あたしの反応なんかお構いなしで、風呂場まで着くと降ろしてくれた。
それから、ニコニコしてあたしに話しかける。


「卵大丈夫?」

「は?」

「だからー卵は食べれる?」

「あ、はい」

「そう!」


あたしの返事が満足だったのか、にこにこと彼は振り返って行ってしまった。

……なんだったんだろう。


わけもわからぬまま、あたしは風呂に入る。
二日間の溜まっていた汚れを流した。
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