泡だらけの欲望


 あの子の後をつけていく


 放課後の校庭で


 隠れてポテトチップスを食べたんだよね

 あれはとても楽しかったよね


 その思い出は簡単だけど愛しいもので

 僕の中では宝物なのさ


 あの子の後をつけていって


 でもその視線の先に


 なんてこったいあいつがいるなんて


 放課後の屋上で

 僕だけ弾けた風船ガムみたいに


 ぷしゅーってへこんで元気がなくなった


 あの子のあとをつけるのは


 もう終わりにしようと思う




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