Bloom ─ブルーム─
「夏はさぁ、メロンだと思う?それともスイカ?」
「は?」
大樹先輩おちょくってる?
そして、男役(ドラムらしい)の大樹先輩と彼女役の健さんのやり取りが始まった。
「メロンでしょ?」
「いや、スイカだろ」
「なんで?メロンに決まってるわ」
「スイカ割りするだろ!」
なにこれ?
「ちょ、ちょっと待って下さい!そんなことで彼女と大喧嘩になったんですか?」
「悪いかよ?」
そう、ボソッと呟いたのは、ちょうどその時部屋に入ってきた相変わらず仏頂面のドラムだった。
「どーだった?別れた?」
別れてほしいのだろうか?ワクワクしながら尋ねる健さん。
ドラムは無言で床に転がっていた自分の鞄を掴むと
「帰る」
部屋を出ようとする。
「マジで別れたの?」
その背中に、心配そうに聞く大樹先輩。
ドラムは振り向くと
「メロン食ってくる」
と言って部屋を出て行った。
“メロン”と口にした瞬間、耳が真っ赤になったのを、私は見逃さなかった。
あ。
負けたんだ?
大樹先輩はニッと笑い、健さんはつまんなそうに膨れっ面。
そして
「いーな。俺も彼女欲しい」
健さんはゴロンと畳の上に寝転がると、ため息をついて目を閉じた。
なんだ、寂しいんだ?
彼女のいるドラムに嫉妬してたんだ?
「は?」
大樹先輩おちょくってる?
そして、男役(ドラムらしい)の大樹先輩と彼女役の健さんのやり取りが始まった。
「メロンでしょ?」
「いや、スイカだろ」
「なんで?メロンに決まってるわ」
「スイカ割りするだろ!」
なにこれ?
「ちょ、ちょっと待って下さい!そんなことで彼女と大喧嘩になったんですか?」
「悪いかよ?」
そう、ボソッと呟いたのは、ちょうどその時部屋に入ってきた相変わらず仏頂面のドラムだった。
「どーだった?別れた?」
別れてほしいのだろうか?ワクワクしながら尋ねる健さん。
ドラムは無言で床に転がっていた自分の鞄を掴むと
「帰る」
部屋を出ようとする。
「マジで別れたの?」
その背中に、心配そうに聞く大樹先輩。
ドラムは振り向くと
「メロン食ってくる」
と言って部屋を出て行った。
“メロン”と口にした瞬間、耳が真っ赤になったのを、私は見逃さなかった。
あ。
負けたんだ?
大樹先輩はニッと笑い、健さんはつまんなそうに膨れっ面。
そして
「いーな。俺も彼女欲しい」
健さんはゴロンと畳の上に寝転がると、ため息をついて目を閉じた。
なんだ、寂しいんだ?
彼女のいるドラムに嫉妬してたんだ?