Bloom ─ブルーム─
「あ、あのさ」
「うんうん」
「えっと」
「うん、なになに?」
落ち着かずに待つけど、高橋君はなかなかその続きを話してくれない。
「えっと……その」
「うんうん?」
しばらくそんな無駄なやり取りを繰り返し、2人がまだ来ませんようにと祈った時
「本当は学祭の時に言うつもりだったんだけど
」
やっと高橋君が話を切り出してくれた。
「直人に告白してるの見て、びっくりして」
「は?」
あれ、本気だったって思ってた人まだいたんだ?
「でも、直人の好きな人は知ってたからそれは安心だったんだけど、直人がフリーなうちはやっぱり無理かなーとか考えてて。
そしたら長谷川先輩と一緒に帰るのを見るようになって。もしかしたら直人に振られたタイミングで長谷川先輩が押したのか?とか思うと後悔ばっかりで。
でも最近、放課後平澤さん1人で教室に残るようになったから、これは今がチャンスなのかもしれないとか思って、手紙机に入れたんだ」
「そうなんだ……」
長い長ーい説明を黙って聞いてはいたものの、話がよく見えない。
「うんうん」
「えっと」
「うん、なになに?」
落ち着かずに待つけど、高橋君はなかなかその続きを話してくれない。
「えっと……その」
「うんうん?」
しばらくそんな無駄なやり取りを繰り返し、2人がまだ来ませんようにと祈った時
「本当は学祭の時に言うつもりだったんだけど
」
やっと高橋君が話を切り出してくれた。
「直人に告白してるの見て、びっくりして」
「は?」
あれ、本気だったって思ってた人まだいたんだ?
「でも、直人の好きな人は知ってたからそれは安心だったんだけど、直人がフリーなうちはやっぱり無理かなーとか考えてて。
そしたら長谷川先輩と一緒に帰るのを見るようになって。もしかしたら直人に振られたタイミングで長谷川先輩が押したのか?とか思うと後悔ばっかりで。
でも最近、放課後平澤さん1人で教室に残るようになったから、これは今がチャンスなのかもしれないとか思って、手紙机に入れたんだ」
「そうなんだ……」
長い長ーい説明を黙って聞いてはいたものの、話がよく見えない。