Bloom ─ブルーム─
友里亜は今にも泣き出しそうな瞳で、私達を見つめてる。
天然な友里亜だから、きっと私のウソにも気づかないんだろう。
不安にさせて、ごめんね。
大丈夫だから。安心して。
私はそうテレパシーを送るように友里亜を見つめ返した。
深い深いため息の後、私が差し出したマイクを受け取った直人。
でも友里亜を見ては俯き、私を見ては俯き。
ステージの下を見下ろしては俯き。
マイクを見つめては、モジモジ。
「河上君?お返事してあげないと、ね?」
司会者が私を気遣うように話す。
それでも一向に前へ進もうとしない直人。
て言うか、たださえ恥さらして好きでもない相手に告白してる私。
しかも振られる瞬間をみんなに見られるの覚悟でここに立ってるっていうのに、なんだ?この煮え切らない男。
未だに友里亜は山本先輩の隣だし。
「あー……えっと……その」
ポリポリと頬を掻きながら、全然ハッキリしない男。
プチッ。
私の中で我慢の限界を超えた音がした。
天然な友里亜だから、きっと私のウソにも気づかないんだろう。
不安にさせて、ごめんね。
大丈夫だから。安心して。
私はそうテレパシーを送るように友里亜を見つめ返した。
深い深いため息の後、私が差し出したマイクを受け取った直人。
でも友里亜を見ては俯き、私を見ては俯き。
ステージの下を見下ろしては俯き。
マイクを見つめては、モジモジ。
「河上君?お返事してあげないと、ね?」
司会者が私を気遣うように話す。
それでも一向に前へ進もうとしない直人。
て言うか、たださえ恥さらして好きでもない相手に告白してる私。
しかも振られる瞬間をみんなに見られるの覚悟でここに立ってるっていうのに、なんだ?この煮え切らない男。
未だに友里亜は山本先輩の隣だし。
「あー……えっと……その」
ポリポリと頬を掻きながら、全然ハッキリしない男。
プチッ。
私の中で我慢の限界を超えた音がした。