Bloom ─ブルーム─
「なんだ、遅いと思ったらラーメン食ってたの?」
最後のラーメンを啜った時、ギターの声がすぐ後ろから聞こえてきた。
振り返ると、ギター、ドラム、友里亜、山本先輩の順に奥から靴を履いて出て来るのが見えた。
「うん。腹減ったから由紀ちゃんに作ってもらった。何、もー帰んの?」
「友里亜様のピアノのお稽古がこれからあるので、俺ら送って参りまーす」
だいぶ慣れたのか、友里亜も普通に笑ってるし、山本先輩もロボットが直ってた。
「上で何してたの?」
「Wii。友里亜ちゃん超本気で、ウケたー」
長谷川大樹の問いに山本先輩が答える。
「だって、たくさん振らないとうまく動かないから……」
「いや、こんぐらいでちゃんと反応するから!なのに、友里亜ちゃん、こーんぐらいめっちゃ振るから」
「そーそー、しかも首まで一緒に振ってんだもん。もっとお高い人かと思ったら超純粋!やっぱさ、俺と付き合わない?大事にするよ?」
山本先輩の声にギターが同意して、さらにさりげなく告ってる。
「ナナ」
それを聞いた長谷川大樹は、ギターに向かってボソッと呟いた。
最後のラーメンを啜った時、ギターの声がすぐ後ろから聞こえてきた。
振り返ると、ギター、ドラム、友里亜、山本先輩の順に奥から靴を履いて出て来るのが見えた。
「うん。腹減ったから由紀ちゃんに作ってもらった。何、もー帰んの?」
「友里亜様のピアノのお稽古がこれからあるので、俺ら送って参りまーす」
だいぶ慣れたのか、友里亜も普通に笑ってるし、山本先輩もロボットが直ってた。
「上で何してたの?」
「Wii。友里亜ちゃん超本気で、ウケたー」
長谷川大樹の問いに山本先輩が答える。
「だって、たくさん振らないとうまく動かないから……」
「いや、こんぐらいでちゃんと反応するから!なのに、友里亜ちゃん、こーんぐらいめっちゃ振るから」
「そーそー、しかも首まで一緒に振ってんだもん。もっとお高い人かと思ったら超純粋!やっぱさ、俺と付き合わない?大事にするよ?」
山本先輩の声にギターが同意して、さらにさりげなく告ってる。
「ナナ」
それを聞いた長谷川大樹は、ギターに向かってボソッと呟いた。