〜題名の無い小説〜
お父さん&お母さん「拓ーー、今日で最後なんやから胸はって行っといでや?!」
拓也「当たり前や!!気合はいりまくりんぐ!!」
そんな事をいって、髪の毛に生まれて初めてワックスをつけるのだ。
自分じゃないみたいだ・・・・
髪型だけでこんなに人は変わるんだ・・・と、そう思えた瞬間だった・・・
家を出て、学校に到着する。
一人ずつ担任の先生からお花を一本ずつ配られる・・・
先生「みんなこのお花を胸のポケットに刺しておいてください。
それで卒業式にでますので。」
生徒「はあああああああい!!」
先生「そろそろ時間なので皆さん廊下にでて、昨日のリハーサル通り二列に並んでください。
ゾロゾロゾロ・・・・
皆二列に並んでいく・・・
先生「では出発します。皆、ついてきてね。
後、決してお喋りしないようにね」
生徒「はああい」
こうして体育館につくと、
ゆうじグループがいきなり、第一ボタンを外し、
シャツをズボンの外に出したのだ。
中に入ると後輩達が拍手していて、
音楽が鳴っていた、
在校生の注目を浴びる中、
真ん中の道を堂々と胸を張って、歩く。
その時の気持ちは、少し照れくさかったが、
後はこの平和な学校を任せた・・・と心の中で後輩へと言ったのだ。
ゆうじ達はかなりのガニまたで堂々と歩き、
自信に満ち溢れた顔で歩いていた。
そして、位置について、
歌を歌ったのだ。
「ビリーブ」 という曲を・・・
例えば君が、傷付いて
泣きだしそうになった時は
必ず僕が、傍にいて
支えてあげるよその肩を
世界中の希望乗せて
その地球は回ってる
今、未来の扉を
あけるとき
悲しみや 苦しみが
いつの日か 喜びに
変わるだろう
アイ ビリーブ イン フューチャー 信じてる
俺はこの歌が大好きだ。
これを歌いながら俺はいつの間にか、
泣いていた・・・
周りも結構泣いていた。
涙が止まらなかった。
転校するという、辛さもあるが
それよりもこの小学校がとても楽しかったのだ
最後の教室ではカメラをもって、写真撮り大会がはじまっていた。
先生の最後の言葉を聞いて、皆で低学年の思い出話で盛り上がったり、
泣きあったりしている。
そうして、皆と一人ずつ、話し終わった後、
久々に、彩香と二人で帰ったのだ。