ペット溺愛中。
騒がしい朝が来た。
翠が朝飯も食わずに家を出る。
「いってきます!」   次いで白がコーヒーを飲み終え、余裕で出ていく。もう遅刻のはずだが、こいつは急がない。
「後でね、タマ」
タマへのキスも忘れない。頬にキスされたタマは、寂しそうに手を振った。

俺ものんびりしてられない。

「いいか、絶対外に出るなよ」

タマに言い聞かす。

「なんで?」

「外は危ないから」

本当はやっかいなことになるのが面倒だからだが。
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