ペット溺愛中。


もう一度指ですくう。
それをタマに差し出す。


「タマ、上手に出来たご褒美だよ」

「ご褒美?」

「タマ、しゃぶってごらん。とっても甘いよ」


タマが恐る恐る俺の指をくわえる。顔が綻び、チュウチュウと吸ってくる。


赤ちゃんみたいだ。


チュポンと口を離すと、

「おいしいっ!」

無邪気に笑った。
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