ペット溺愛中。
「ねぇ、碧、遊ぼう!」
ベッドの周りに落ちている服をタマに着せていると、腕を引かれた。

高坂が頭によぎり、手を振り払う。

「碧?」

「夜ご飯作らなきゃだから」

タマがわかりやすくしょんぼりする。
そんな顔するなよ。


「タマ、俺と遊ぼう」

「いいよ」


白がタマの頭を撫で、俺を見て笑う。

「変なことするなよ!」

「変なことって?」


タマを膝の上に乗せ、悪戯っぽく笑う。何も言い返せず、乱暴に部屋を出た。
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