最期の奇跡。
「軽く言えるのは、死んでもいいと思ってるから。」
また、それだ。
「………どうしてよ。なんでそんな簡単に死にたいとか、死んでもいいとか言えるのよ!」
あぁ、コイツに叫ぶのは何回目だろう…。
「知るかよ。どうでもいいんだよ。ほっとけよっ!」
ビックリした。まさか、こんなに感情的になるとは思わなかったから。
「貴方は、生きたいから叫ぶの?」
気づけば、そんなことを口走っていた。
「……………は?」
いや、そうでしょうね。
自分でも『は?』って思ったし…。