最期の奇跡。


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「叶多ちゃん、大丈夫だよ。」



「先生…。」



よかった、よかった!!



「ほらもう遅いから早く寝ておいで。体に悪い。君だっていつこんな風に倒れるか分からないんだよ?」



下唇を噛みしめた。


血の……味がした。




「…分かってます。」



「明日、会いに来てあげなさい。敬君だってもう寝てるからね。」



「はい…。」



そして私は病室に戻った。



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