最期の奇跡。


「え、絵になる?」

冷静さを取り繕おうとしたけど、声がうわずった。



「いや、美人だなって思っただけ。」



ドキッとした。


なんで、そんなこと急に言うかな。




―――あぁ、なんだか照れくさい。



「び、美人なんかじゃないっ!」




「照れただろ、絶対。」




く、悔しい~!



少しドキドキしたことは内緒。




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