最期の奇跡。
第6章 病室での軌跡 2

~叶多side~




―――――ピッ、ピッ・・・。



機械的な音がする。



私、何してたんだっけ。




確か、購買で…。



ふと、手にぬくもりを感じた。



うっすらと目を開けて隣を見ると、敬が私の手を握って眠っていた。




―――そうか、私倒れたんだ――。




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