弁護士先生と恋する事務員
それから先生は私の買い出しに付き合ってくれて
荷物まで持ってくれて
(いいですって言ったのに、土鍋や食材の費用全部を払ってくれて…)
商店街のおじちゃんやおばちゃんからは
「まあー、詩織ちゃんと先生、新婚さんみたいねえ。」
なんてからかわれて、照れくさくも楽しい時間を過ごした。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
午後七時。
柴田さんが帰った後、私は早速料理に取りかかった。
事務所の中は、喫茶店時代に使っていた間接照明をつけて
いい感じに仄暗く。
小さくつけたラジオから、心地よいリズムの洋楽が流れている。
今朝家から持ってきて冷蔵庫に冷やしておいた総菜をツマミにビールで先に始めてもらう。
きんぴらごぼうや冷ややっこ、茄子の味噌炒めといったありふれた惣菜なのに、二人ともうまいうまいと食べてくれる。
(なんだか嬉しいな。フライもがんばって作っちゃおう。)
土鍋もコトコト言いだした。
油がピチピチいい始めた鍋に、衣をつけたアジをジュウと入れた。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
イカのお造り。
きゅうりの酢の物。
アジのフライ、タルタルソースがけ。
野菜サラダ。
えだまめご飯。
メインと副菜が出そろった所で、私もテーブルを囲んでビールをいただく。
「それではあらためて、カンパーイ!」
三人の缶ビールがカチンとぶつかる。
室内のほの暗さやアルコールが、心も体もリラックスさせてくれる。
「詩織、どれもすごくウマい。」
「ほんとですか?」
「ほんと、美味しいよ、伊藤さん。」
二人とも喜んでくれて、バクバクと気持ちいいくらい食べてくれる。
(自分が作った料理を、こうやって誰かに食べてもらえるのって嬉しいな)
なんだかあったかい気持ちになって、思わず顔がほころんだ。
荷物まで持ってくれて
(いいですって言ったのに、土鍋や食材の費用全部を払ってくれて…)
商店街のおじちゃんやおばちゃんからは
「まあー、詩織ちゃんと先生、新婚さんみたいねえ。」
なんてからかわれて、照れくさくも楽しい時間を過ごした。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
午後七時。
柴田さんが帰った後、私は早速料理に取りかかった。
事務所の中は、喫茶店時代に使っていた間接照明をつけて
いい感じに仄暗く。
小さくつけたラジオから、心地よいリズムの洋楽が流れている。
今朝家から持ってきて冷蔵庫に冷やしておいた総菜をツマミにビールで先に始めてもらう。
きんぴらごぼうや冷ややっこ、茄子の味噌炒めといったありふれた惣菜なのに、二人ともうまいうまいと食べてくれる。
(なんだか嬉しいな。フライもがんばって作っちゃおう。)
土鍋もコトコト言いだした。
油がピチピチいい始めた鍋に、衣をつけたアジをジュウと入れた。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
イカのお造り。
きゅうりの酢の物。
アジのフライ、タルタルソースがけ。
野菜サラダ。
えだまめご飯。
メインと副菜が出そろった所で、私もテーブルを囲んでビールをいただく。
「それではあらためて、カンパーイ!」
三人の缶ビールがカチンとぶつかる。
室内のほの暗さやアルコールが、心も体もリラックスさせてくれる。
「詩織、どれもすごくウマい。」
「ほんとですか?」
「ほんと、美味しいよ、伊藤さん。」
二人とも喜んでくれて、バクバクと気持ちいいくらい食べてくれる。
(自分が作った料理を、こうやって誰かに食べてもらえるのって嬉しいな)
なんだかあったかい気持ちになって、思わず顔がほころんだ。