金持ちのルール
一円目
恋せよ乙女
高校二年生 17歳 進級したての青春の真っ最中
彼氏に振られる。
理由は簡単、両親の指図で強制的に別れさせられた。
あっけなすぎて涙も出ない。
怒る気もない。
愚痴る気もない。
なんかずべてがどーでもいい。
「彼氏に振られたんだ?」
「うん。」
私の親友、鈴乃宮 蘭子の問いにゆっくりと頷いた。
鈴乃宮 蘭子、由緒あるお嬢様だ。
鈴乃宮コーポレーション代表取締役社長を父に持つ蘭子、
お父さんだけではなく蘭子のおじいさんは同じく鈴乃宮コーポレーションの代表取締役会長
なのだ。
「しょうがないでしょ、秦の家は特殊なんだし」
特殊か…