金持ちのルール


「そんなに特殊かな?」


「特殊よ。なんたってイギリス貴族のお母さんがいてお父さんは綾小路総業グループ現社長でもありながら生け花の綾小路家、現当主

 これがどこから見たら特殊じゃないのよ」


私にとっては普通の家族だから蘭子のことにはうなずけない。


「でもさ‼特殊だからって娘の生活に干渉することはないよね!」


と自分でも何に開き直ってるのかわからないけどとりあえず開き直った。


「なに開き直ってんのよ」


うん、私も今それ考えてた。


「いい?綾小路家の娘のあんたの婿、つまり夫は綾小路家を支える大黒柱になるのよ?

 そこら辺にいる男なんてすぐへこたれるわよ。」

「結局は家のためでしょ?」

「そっ!金持ちの家なんて金銭しか目にないのよ」


分かるようなわからないような。

蘭子の言い分には頷けるところもある。


だけど私は…


「私の人生は私で決めたいの!」

「いや、あたしに言われてもね」


蘭子ちゃん、なんかこの頃冷たい…
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