金持ちのルール
私は寮の門の前で足を止めてカードキー
を差し込んだ。
…なんでここは毎回警備が厳重なんだ
めんどくさいわ。
「ご苦労様です!綾小路さまっ‼」
「…ごくろうさまです。」
なぜか私だけ名前呼びでご苦労様と言われる。
大方その理由は嫌でもわかる。
この学園の理事長が私のおじいちゃんだから
だとおもう。
いや思うんじゃなくて完璧そうだからに決まってる。
「あらっ!綾小路さん、お帰りなさい
今日の学校も疲れたわね」
なーんて、同じ第一寮の子が私に話しかける。
私のおじいちゃんが理事長と知られていても
ハブられたりいじめられることはない。
だってここは金持ち学園だから
だって金持ちは一般のひとよりもアホだし、
アホはアホでもちゃんとマナーがなっているため
いじめなんて珍しすぎて寝れるレベルだな
「ただいま帰りました。
本当に毎日毎日嫌になるわ」
「そうよねえ、明日が休みでよかったわ」
「そうね。」
「「オホホホホホホ」」
自分でもなんでこんなバカげた会話をしているのだろうと
不思議でしょうがない。
「でわ、私は部屋にもどりますわ。
またディナーの時に…。
ごきげんよう。」
「ええ、ごきげんよう」
私はとりあえず話す気もないので部屋に戻った。
づかれた