恋愛はナニイロ?
う~ん……全然分かってない。
今まで周りに居た娘達はこれだけでなんのことか悟ってたけど……マコは純粋だからな~。まったく気付かないんだな。まっ、そういうとこにも魅力を感じるんだ。
こうなったら断られるの覚悟で直球勝負するほかない。
彬良さんの目もあるし、門限ありそうだし……まぁ確率は五分五分か?
俺がこんなに色々考えてるなんて思ってもいないんだろうな~。
「なぁマコ。今からうち………来る?」
目が合う。澄んだ瞳、吸い込まれそう。こんな下心ありありの俺は一体どんな風に映ってるのか………
でも意外にも返事はすぐに貰えた。
「いいよ」
「え………いいの?」
すげぇビックリした。だってこんなにあっさりOKして貰えると思ってなかったから。
これって…してもいいってことだよな?
「なんで~?喜んで行くよ☆ご飯作ればいいんだよね」
「…………へ?」
鳩が豆鉄砲食らったような顔してる俺にニコッと純な笑顔を向けてくれる。
「一人じゃご飯困るでしょ。アツ君何が好き?何でも作るよ♪」
「う、う…ん」
そうだった。言わなくても簡単に俺の邪な趣旨をわかってくれる訳ないんだった~。
でも…でもっ!これがマコのいいところだ(泣)
「違うの?」
眉を潜めるマコの肩を引き寄せて今できる最高に頑張った笑顔を向ける。
「ううん。飯作ってくれるのすげぇ嬉しい」
「良かった。腕に寄りをかけて作るね♪」
「あぁ」
携帯を取り出して彬良さんに交渉するマコを横目に見ながら、若干複雑な気分な俺だった―――――