恋愛はナニイロ?

~証明~


◆◆◆

-はーっ…-





今日はうちのが先に終わったからマコのお迎え。学校の門でひたすら待ってる。
坊主にした頭も少し伸びたからまた少し茶色にした。



待つのは嫌いじゃない。マコは恐縮するけど、どこに連れてったら喜ぶかなとか喜んだ時の顔を想像したりして割りと楽しい。





-しっかしさぁ…-






さっきからちょっとうんざりしてんだけど。
というのも、女子高の前で待つっつったら彼女の迎えだろ?そう相場は決まってんじゃん。なのにさっきからさぁ………




「ねぇ、君イケてるね♪私らと遊び行かない?」




何度となく声をかけられる。うんざりみるとケバい姉ちゃん達。
女子高ってそんなに男に飢えてんの?




「悪いけど。待ち合わせしてるから」

「え~……何年?」

「……二年」

「私ら三年だよ~。いいじゃんうちらからその彼女に言っとくし」



そういう問題か?乗る訳ないじゃん。
腕に触ろうとした手を軽く振りほどく。




「彼女意外興味ないから」




俺のかたくなな態度に諦めたのか『ふ~ん…』って言いながら去って行く。


こんなやり取りがいい加減めんどくさくなって来た頃。昇降口からパタパタ走って来るマコ発見!はーっ、癒される♪





「ごっめんね~!凄く待たせちゃった」
「いや、そんなに待ってないよ」




調子いいなぁ俺~。散々待ったのだってマコの顔を見れば一瞬に感じるってか。



はーはーっ、息を弾ませながらちょっと頬を紅潮させてニコッと笑う顔が……メチャメチャ可愛い。



あれからちょっぴり積極的になってくれたマコ。前みたいにおどおどしてない。ごく普通のカップルができてる気がする。
ただ一つ気になる事を除けばな。


あれから相変わらず彬良さんは真っ直ぐ家に帰ってる。イコール俺は夜マコと会えないし、姉貴は彬良さんに会えない訳で。現状変わらずってこと。



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