恋愛はナニイロ?
で。それから俺はマコを連れて、頼んでたCD取りに行って、少し服を見て……それからデパートの一角にある雑貨屋さんに立ち寄った。ここのブランドのアクセサリーとか小物が今女の子に人気なんだって。
「アツ君、随分可愛らしいお店知ってるんだね」
隣りでマコがクスクス笑ってる。
「ね。俺もビックリしてるよ。ねぇマコ、今人気なんだってよ、ここのアクセとか」
「そうなんだ~。あ、ホント。凄く可愛い♪」
色とりどりのネックレスや指輪を見て目をキラキラさせてる。
やっぱ女の子はこういうの好きだね。連れて来て正解♪
「見て見てアツ君これ!」
「ん?何?」
一際はしゃいで俺を呼ぶマコは何だか凄く嬉しそう。
近付いて行って指差す先を見ると……。
「あれ?これって………ミイヤ?」
「ね?似てるよね♪」
そこにいたのは猫のストラップ。プレート状になってるそれは、耳と手足と尻尾がベージュの白猫で、 首に赤のリボン、青のリボンがついていて2種類あった。
あの時助けた、今はマコのうちの飼い猫になってるミイヤにそっくりだった。
「いいなぁ。これ」
ニコニコしながらそれを眺めてるのを見たら俺としては買ってやらない訳にはいかないだろ。
ヒョイとそれを一つ取る。
「赤でいいの?」
俺の問いにビックリしたように振り向く。
「ダメだよ!この前だってピン買って貰ったのに」
「だってあんな安物だよ?」
「値段じゃないもん。とにかく買って貰えないよ!私が迷ってたのいけなかったね。自分で買うから」
俺の手からストラップを受け取ろうとしたけど、それを制して提案。
「じゃあさ。こっち俺に買ってよ」
そう言ってマコに渡したのは色違いのブルーのリボンの方の猫。
「ね?これでOKだよ」