時を超えた愛~新選組と私~【完】
「莉世…莉世…」
あの男達のことを思い出さないように、何度も何度も名前を呼んでくれる。
怖くなったらどうしよう…。
断ったら嫌われちゃうかな…。
…って色々考えたんだけど、そんなことを考える余裕もないくらいただただ、あたしの甘い声だけが部屋に響いていた。
「莉世…いいか…?」
「……う、ん」
「力、抜けな?」
「………っ!?」
やだっ!!
初めてってこんなに痛いのっ!?
声にならない程の痛みに涙目になってしまう。
「……やめるか?」
こんな時だって原田さんは優しいんだ。
「だっ、いじょ…ぶっ…」