時を超えた愛~新選組と私~【完】
「でもよ…」
「大丈夫…だから…」
原田さんは困った顔をしたけど
「お前、その顔…反則…」
原田さんの顔が若干、赤かった。
ん?あたしどんな顔してんだ!?
…って一瞬、力が抜けた瞬間に
「………っ!!」
原田さんが、あたしの中に入ってきた。
「莉世、大丈夫か?」
「…う、ん…」
正直、大丈夫なんかじゃなかった。
世の中の女性は、こんなのに耐えてるんだ…。
原田さん…あたし、もう次はないかもです…。
心の中で謝った。
朝、起きると原田さんの寝顔が隣にあった。
好きな人が隣にいるって、こんなに幸せなことなんだ…。
思わず笑みがこぼれた。