時を超えた愛~新選組と私~【完】
「そんなにオレのこと好きなのか?」
寝てたと思ってた原田さんが“パチッ”と目を開け覆いかぶさってきた。
「……やっ」
「莉世ー。そんな声出すなよ。朝から誘ってんのか?」
「えっ!?そんなこと…んっ…」
そんなことないって言いたかったのにっ。
「よし、飯食いに行くか」
「…え」
「ん?なに、莉世。そんなにオレが欲しいのか?」
「ち、違うっ!!」
「素直になれってー」
ニヤニヤしてる…絶対楽しんでる…。
こうなったら…。
「あのね…左之さんが、欲しいのっ」
上目使いで言ってみた。
「…………っ!?」
原田さんの目が見開いた。
「よし、ごはん食べに行こう!!」