時を超えた愛~新選組と私~【完】

「ねぇ、そういうことは、どっか違うとこでやってくんない?ごはん冷めちゃうんですけど」


沖田さんが呆れた声で話しかけてきた。


「ご、ごめんなさいっ!」


「ま、いいけど。僕も莉世ちゃんの声聞いちゃったし、ね?」


“ね?”って…。


どんだけ変態が揃ってるんですか…。


もういいや。


スルーしよ。


ごはん、ごは…ん…。


ん?


「えっとー…何か今日の、ごはん豪華じゃないですか…?」


何品か多い気がする…。


「いやー、莉世さん!今日は、お祝いだからな!」


…なんのですか。


「ほんとはな、赤飯にしよう!と言ったのだがトシに反対されてしまってなぁ…」


落ち込む近藤さん。


「…ったりめーだろ。たかが男に初めてをやったくらいで赤飯なんか炊けるかっ」


たかが…って。

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