時を超えた愛~新選組と私~【完】
「…なんだ?」
「原田さんはね途中で江戸に戻るの」
「…そうなのか?」
「うん…。理由は分かんないけど…」
「それで左之は、どうなるんだ?」
と、永倉さん。
「原田さんはね上野戦争で亡くなるって言われてるの。生き延びたっていう説もあるんだけどね」
「そうか…」
「あたしはね、もっと原田さんといたいのっ。もちろん新撰組のみんなとも…。だから新撰組を…」
「莉世ちゃん、そいつは聞けねぇかもしれねぇ」
「…え?」
「実はさ、オレたち近藤さんのやり方には不満があったんだよ。な、左之?」
「…ん?…あぁ」
そうだったんだ…。
さっきの驚きは、これだったんだ…。