時を超えた愛~新選組と私~【完】
「それなら、あたしも連れてって下さいっ!」
二人の目を見て伝えた。
「そいつは…」
永倉さんの言葉を遮り
「原田さんの傍にいたいのっ!」
「莉世…」
新撰組の傍にいたいよ?
でもね、ほんとは原田さん…。
あなたの傍にいたいってのが一番なんだよ。
こんなあたしは我が儘ですか…?
「オレらに付いて来たほうが危険かもしんねぇんだぞ?」
「それでもいいっ!」
「お前の命を守れねぇかもしれねぇ」
「それでも構わないっ!ただ…」
「ただ…?」
「あたしが死ぬ時は、原田さんの腕の中で死なせて?」
あたしは笑顔で言った。